ページタイトル:君尾山のトチノキ 当サイトのシンボル

画像:君尾山のトチノキ(幹と並ぶ1)

名称 君尾山のトチノキ
    (きみのおさんのとちのき)
名称の典拠 天然記念物指定名称(注1)
樹種 トチノキ
樹高 23m(注2)
目通り幹囲 10.4m(注2)
推定樹齢 伝承2000年(注2)
所在地の地名 京都府綾部市五津合町大ヒシロ
 〃 3次メッシュコード
        5335−03−75
 〃 緯度・経度
        北緯35度23分45秒
        東経135度26分17秒
京都府指定天然記念物
        (1991年4月19日指定)
撮影年月日 2010年6月4日
画像:君尾山のトチノキ

画像:君尾山のトチノキ(幹と並ぶ)
注1)「京都の自然200選」の登録名称は『光明寺の「幻の大トチ」』
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による





 環境省が2002年に刊行した「巨樹・巨木林フォローアップ調査報告書」で、太田の大トチ(石川県白山市)、下伊那郡上村のトチノキに次いで、トチノキとしては全国第3位とされる大トチノキである。(長野市の赤岩の大トチもこれより大きいが、立ち上がってすぐ2幹に分かれているため、ランク外となったのだろう)
 前々から、是非訪ねたいと思っていた。
 深夜に家を出て、福井県の大飯町には早朝に到着。県道1号(福井県・京都府で共通の県道番号)を綾部に向かう。谷間を走る県道の周囲には、濃い朝霧が立ちこめている。晴天の一日になりそうな予感。
 弓削口バス停で右折。光明寺に至る山岳路に入る。この道は君尾林道に続く道でもある。しばらく登ると、霧が晴れてきた。雲海の上に出たのだ。

画像:ルート途中からの眺め(雲海)

 小さなキャンプ場を過ぎると、左に上る道があり、分岐点に「幻の大栃」と朱書した案内標識があった。小さめの四輪駆動車ならまだ進めるかも知れないが、2輪駆動のセダンでは止めた方が無難だ。ここからは歩くことにする。この時点で6時ちょうど。日はもうかなり高くまで昇っている。
 平日のこの時間だから、ここに車をとめさせてもらったが、路傍のスペースは1台分がやっと。一般的には、キャンプ場からお歩きになることをお薦めする。
 朝夕は熊の活動も活発なので、ストックには熊よけの鈴をつけ、ラジオを鳴らしながら歩き始める。
 尾根を切り開いた広い道は間もなく終わり、ここからは、案内に従って、本格的に山道を下る。
 山道は、踏み分け道のような小道だが、途中に案内表示があったり、ロープが張ってあったりして、迷うことはなかった。トチノキまで、歩き始めてから約20分。
 トチノキは、西面する小さな沢(水は流れていない)の上部に立っている。まだ、ここまで日は差し込んでこない。冷え冷えとした空気が取り囲んでいる。ラジオを消すと、あたりには鳥の声だけ。
 期待通りのすばらしいトチノキだった(これだけの大きさになれば、空洞ができるのも仕方がない)。すぐ近くに、目分量で5〜6mのカツラも立っている。
 しばらく大トチのある風景と鳥の声を満喫してから帰途に就いた。
 
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