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林道からトチノキに至る階段 |
名称 赤崩沢のトチノキ (あかなぎさわのとちのき) 名称の典拠 「巨樹・巨木」(注1) 樹種 トチノキ 樹高 40m(注2) 目通り幹囲 10.5m(注2) 推定樹齢 不明 所在地の地名 長野県飯田市上村下栗赤崩沢(注3) 〃 3次メッシュコード 5338−00−61 〃 緯度・経度 北緯35度23分17秒 東経138度00分43秒 天然記念物指定等 なし 撮影年月日 2004年7月24日 注1)渡辺典博著、1999年に山と渓谷社より刊行。なお、同書では、この木を撮影できなかったということで、別の個体の写真が掲載されているが、本来はこの木を「赤崩沢のトチノキ」と呼びたかったのだろうと忖度させてもらった 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による 注3)2005年10月1日、下伊那郡の2村が飯田市に合併。旧行政区は下伊那郡上村 国道152号から別れて、林道赤石線を延々と進み、小野集落を過ぎて、赤崩沢を横切る直前、「栃の巨木」と書かれた案内板が目に付いた。案内板がなければ、危うく通り過ぎるところだった。 目指すトチノキは、遠山川支流の沢の一つ、赤崩沢に落ちる急斜面に立っている。高橋弘さんが「日本の巨樹・巨木」で記しておられるように、樹冠頂部が目の高さにあり、葉の茂る夏には、覗き込んでも幹がよく見えない。環境庁データだけでは、私には決して見つけることのできない木だったであろう。 そして、撮影することができたのは、階段のおかげである。上記「巨樹・巨木」の渡辺さんが来られた際には、まだ階段がなく、撮影を断念しておられる。命綱でもなければ、とても降りられそうもない急斜面なのである。 当のトチノキは、少し前の写真より、さらに大枝を失っている。階段が生育環境を悪化させたようには見えないのだが。 しかし、残った枝の勢いは悪くない。道路から眺めると、上部にたくさんのトチノミを実らせていた。 |
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