ページタイトル:原地神社のクスノキ 当サイトのシンボル

画像:原地神社のクスノキ(幹と並ぶ) 名称 原地神社のクスノキ (はらちじんじゃのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 不明
目通り幹囲 5.5m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 三重県南牟婁郡御浜町神木(こうのぎ)
 〃 3次メッシュコード 5036−60−42
 〃 緯度・経度 北緯33度52分32.6秒
           東経136度01分30.5秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2023年9月9日

注1)宮誠而さん提唱の「M式」を真似て実測





 大杉が林立し、また町指定天然記念物のナギもある原地神社だが、参道から少し離れた社叢内にこんなクスノキもあった。(環境省巨樹データベースに未登録)
 幹が大きく傾き、下部に横枝の無いスリムな姿に、遠目ではクスノキと分からなかったが、近くで見るとまさしくクスノキである。周囲が開けた独立木と異なり、ここでは競争相手に負けないよう、背伸びすることに力を注がなければならなかったのだろう。
 ところで、昔の紀州、今の和歌山県に生まれた博物学者南方熊楠(みなかたくまぐす)が、各地で鎮守の森が失われるのを嘆き、明治新政府の神社合祀政策に反対したことをご存知の方もおられることだろう。(南方熊楠はNHK朝ドラ「らんまん」にも登場した)
 ここ御浜町随一の巨木、引作の大楠が伐採を免れたのも彼のお陰である。(現在、御浜町は三重県に所属するが、かつては紀伊国だった)
 そのことと関係があるのかどうか、この原地神社では、明治期に合祀した深山神社と前田神社を昭和26年に分祀し、両神社はそれぞれ旧鎮座地に戻ったということである。(三重県神社庁の神社紹介ウェブページによる)
 原地神社に巨木が多く、社叢が自然に近い姿を残しているのも、熊楠の影響によるのだろうか。(希望的観測)
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