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名称 柳川のカスミサクラ (やながわのかすみさくら) 名称の典拠 なし 樹種 カスミサクラ(注1) 樹高 7m(注1) 目通り幹囲 3.2m(注1) 推定樹齢 不明 所在地の地名 福島県会津若松市高野町(こうやまち)柳川字吉田(下吉田) 〃 3次メッシュコード 5639−27−41 〃 緯度・経度 北緯37度32分11.8秒 東経139度53分36.0秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2021年4月22日 カスミサクラという樹種について、私にはどうもよくわからない。断片的に知ることを列挙すると、花が白いこと、ヤマザクラ同様に開花時に既に葉の開出が見られること、その葉が緑がかっていること、そして開花時期が他の桜たちに比べて遅いこと等。しかし、各地でカスミサクラとされるサクラを実際に目にすると、疑問が湧いてしまうのだ。 私が樹種鑑定の参考にしている平凡社「日本の野生植物 木本T」の写真と見比べ、よく似ているものは「二和の大桜」しかない。「牧野新日本植物図鑑」はどうかと言うと、同図鑑にはそもそもカスミサクラについての記載がなく、牧野博士はヤマザクラの個体変異の範囲内と考えていたと思われる。 経験的に言えることは、カスミサクラとされる桜は、確かに花期が遅いことである。この桜も、近隣のソメイヨシノはもうすっかり葉桜になっているのに、これから満開を迎えようとしている。 余計な話が長くなった。 この桜が立つのは、国指定天然記念物「高瀬の大木」から北に約2.6km。磐越自動車道の北200mほどに位置する下吉田集落内。 頂部に枯れ枝が目立つ。かつてよりも樹冠が小さくなったと想像するが、新しく伸びた若い枝に花を満載。陽光に輝く姿が美しかった。 私有地に立つ桜だが、桜のすぐそばを生活道路が通っているので、しっかりマナーを守るならば、自由に見学させていただけるものと思われる。 |
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