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名称 洞泉院のクスノキ (とうせいいんのくすのき) 名称の典拠 「与一の里名木選」案内板による(注1) 樹種 クスノキ 樹高 21m(注2) 今はずっと低い 目通り幹囲 5.0m(注2) 推定樹齢 300年(注2) 所在地の地名 栃木県大田原市山の手1丁目 〃 3次メッシュコード 5540−20−32 〃 緯度・経度 北緯36度52分07.7秒 東経140度01分40.2秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2023年9月24日 注2)上記案内板による。ただしこの数値は環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版T」と同じなので、1988年以前の計測値である 大田原市の山の手地区は大田原市街地東部。地名は山の手だが、中心部を流れる川ではもっとも最も大きな蛇尾川(さびかわ)が近くを流れる。 曹洞宗龍谷山洞泉院は市立大田原小学校の北北西約500m。主要道から少し奥まったところにあるので、位置がわかりにくいかも知れない。 案内板によると、ここを開いたのは、洞泉院の北東山裾に寺地を構える大田原藩主菩提寺の大田山光真寺7世電庵呑光(でんあんどんこう?)大和尚。既にあった洞泉院を引き継いで、新たに光真寺住職の隠居所としたもの。初めに洞泉院を開いた日山良旭(にっさんりょうきょく)を開基とし、師の北堂素南(ほくどうそなん)を開山に勧請して、自らは2世を名乗った。(師弟関係が濃密な禅宗寺院ではよくあることである) 2代将軍秀忠の時代(1605〜1623)のことだそうだから、今から400年ほど昔のことだろうか。 推定樹齢から逆算すると、クスノキはそれから間もなく植えられたと考えられているのだろう。 クスノキは暖地性の樹木であって、このあたりには自生しない。従って、誰かが植えたことは間違いない。このクスノキに関して、何か伝わっていないのだろうか。 海岸の近くでは、こことほぼ同じ緯度の新潟県糸魚川市に大きなクスノキがある。太平洋側では、もう少し北にあたる福島県いわき市にこれより大きなクスノキがある。 しかし、最低気温の低さでは、内陸の地にあるこのクスノキの方が低温を経験していると思われる。よくここまで大きくなったものだ。 なお、樹冠が大きく切り詰められているのは、人為的に規模を小さくするためらしい。過去にも同じようなことがあったようだ。 手入れも掃除もしない部外者が無責任なことを言うと叱られそうだが、ちょっと可哀想な気もする。 |
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