ページタイトル:鳥越一里塚のブナ 当サイトのシンボルマーク

画像:鳥越一里塚のブナ 名称 鳥越一里塚のブナ (とりごえいちりづかのぶな)
名称の典拠 新庄市公式ウェブサイトの「巨木・名木」紹介ページ
樹種 ブナ
樹高 25m(注1)
目通り幹囲 4.1m(注2)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 山形県新庄市鳥越
 〃 3次メッシュコード 5840−02−95
 〃 緯度・経度 北緯38度44分50.3秒
           東経140度18分33.8秒
天然記念物指定 なし(注3)
撮影年月日 2024年5月18日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)地表面から1.3mの高さで実測
注3)ブナそのものは天然記念物指定を受けていないが、「鳥越の一里塚」は新庄市指定史跡である(1963年8月26日指定)。それと一体のブナであるから、文化財(史跡)の一部として大切に保護されていると思われる





 国道13号と国道47号の交差点から北に600mほど、鳥越八幡宮から新庄城趾に向かう道路沿いに、姿の良い大きなブナの木がある。
 上記ウェブサイトの説明によると、この道はかつての羽州街道で、ブナが立つのは江戸から110里にあたる一里塚の上。
 里程を知らせるのは旅人の便宜のためである。だから、一里塚の位置は遠くからも認識出来た方が良い。そのため、一里塚に大きな樹冠を持つ木が植えられることが多かった。暑い日に木陰を提供する余得もある。
 樹種としてはケヤキやエノキを多く見かけるが、街道松の延長でマツが植えられることもある。珍しい樹種ではサイカチが植えられたこともある。
 ブナもかなり珍しいのではないだろうか。寡聞にして私はここ以外に知らない。
 ブナというと、山中の木の印象が強い。
 しかし、現在ここはまったくの市街地である。国道13号からも70mほどしか離れていない。そんな環境の独立木である。まわりに建物はたくさんあるが、高い木はない。ブナにしてみれば、とんだ異境の地に立つことになってしまったわけだ。よくここまで頑張ってきたものだ。
 少し前の写真には無かったツタがブナの全身を覆っている。小枝の先までツタの葉が繁る。
 瑞雲院のスギやモミもそうだったが、新庄市では幹にツタを這わせるのが流行なのだろうか。
 ツタの葉は、春は新緑、秋は紅葉と目を楽しませてくれるが、ここまで繁ってしまうと、ブナの光合成を妨げてしまわないか心配である。
 ブナを大切に考えるなら、ツタは切除した方が良いように思うのだが…。
ボタン:山形県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る