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※その後、横向きに出ていた幹(細い方) が失われてしまった。(201610.09追記) |
名称 次第浜の根上がり松 (しだいはまのねあがりまつ) 名称の典拠 なし(注1) 樹種 クロマツ 樹高 14m(注2) 目通り幹囲 5.3m(注2) 推定樹齢 800年(注3) 所在地の地名 新潟県北蒲原郡聖籠町次第浜 〃 3次メッシュコード 5739−02−12 〃 緯度・経度 北緯38度00分44.7秒 東経139度16分49.4秒 聖籠町指定天然記念物(1982年11月3日指定) 撮影年月日 2011年6月12日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による 注3)新潟県緑化推進委員会が刊行した「にいがた巨樹・名木100選」による 加治川最下流の橋が国道113号次第浜橋である。その西詰から、直線距離にして南南西500mほど。県道544号(次第浜新発田線)の西側を走る生活道路沿いに立っている。 3.0mと2.3mの2本が融合したもの。根元ではしっかりくっついて、1本のように見えなくもない。 小さな塚の上に立ち、周囲に視界を遮る高い構造物が無いため、近くまで達すると、認めるのは容易だと思われる。立地条件にもよるものか、マツは孤高の雰囲気を放っているようにも見える。 上記「にいがた巨樹・名木100選」に、このマツを愛でた新発田藩主が庭師を遣わして手入れさせたという話が紹介されている。確かに、幹の曲がり方、枝の伸び方には、不自然な感じもする。 根上がりという点については、兼六園に代表されるような、本当の意味での根上がりではなく、単に根が露出傾向にあるという程度。多分、年月の間に表土が流失したせいだろう。 根元に見える石塔は、お墓ではなく、庚申塔(こうしんとう)。 庚申講(こうしんこう)は古く、道教由来の信仰である。人間の頭と腹と足には三尸(さんし)の虫がいて、60日に1回廻ってくる庚申(かのえさる)の夜、人が寝ている間に閻魔様の所に行って、日頃の行いについて報告する。人間、すべてに品行方正というわけにはいかないので、閻魔様に報告されては、なにかと困る。それで、徹夜の集いをしてその日を過ごす。寝なければ報告もできまい、というわけだ。これを18回(約3年かかる)続けた記念に庚申塔を建てる。こんな風習だったようだ。(Wikipediaを参考にした) 庚申塔をここに建てたということは、このマツの威光の下にあれば、三尸の虫も悪さをせぬだろう、との思いがあったものだろうか。 |
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