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名称 根上りの松 (ねあがりのまつ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クロマツ
樹高 10m(注2)
目通り幹囲 3.9m(注2)
推定樹齢 150年前後?(注3)
所在地の地名 石川県金沢市兼六町
〃 3次メッシュコード 5436−65−73
〃 緯度・経度 北緯36度33分42秒
東経136度39分48秒
天然記念物指定等 なし(注4)
撮影年月日 2003年9月27日
注1)設置者・設置年月日とも不詳。多分、公園管理者が設置したものと思われる
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)加賀藩13代藩主前田斉泰(なりやす、1822〜66)がマツの若木を盛土に自ら手植えし、徐々に土を取り除かせて根を露出させたと伝承されていることから
注4)昭和60年(1985)3月20日、園内一円が国の特別名勝に指定された
遠く8.5kmも上流で取水された犀川の水は、辰巳用水となって兼六園内を流れている。その曲水が大きくU字形にカーブするあたりに根上松が立っている。
地上2mまで立ち上がった多数の根が、1本の太い幹に収束し、それから3幹に分かれて、ゆったりとした樹冠を形作っている。
約3万5千坪もの広大な面積を有する兼六園は、さすがに加賀百万石ならではの素晴らしさだ。しかし、明治7年(1874)まで、一般庶民が入ることは許されていなかった。この時代に生まれて良かったと思う。
ちなみに「兼六園」の名は、12代藩主前田斉広(なりなが)に命名を依頼された奥州白河藩主松平定信(白河楽翁)が、宋の詩人李格非(りかくひ)の「洛陽名園記」文中より採った名で、宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望の六勝を兼備するという意味なのだそうである。 |
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