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名称 大久保の大ヒノキ (おおくぼのおおひのき) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 ヒノキ 樹高 32m(注2) 目通り幹囲 8.0m(注2) 推定樹齢 伝承800年(注2) 所在地の地名 宮崎県東臼杵郡椎葉村下福良 〃 3次メッシュコード 4831−61−06 〃 緯度・経度 北緯32度30分29.9秒 東経131度12分17.1秒 国指定天然記念物(1994年3月2日指定) 撮影年月日 2011年8月9日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による 八村杉がある十根川集落を貫く道をそのまま登って行くと、道はやがて谷の対岸に移り、大久保集落に至る。そのあたりに大ヒノキへの案内板が出ていた。 集落内に、ヒノキ探訪者のための駐車場ができていて、トイレまである。私有地らしいのだが、有り難く思うとともに、ここに住む人たちにとって、いかに大切であり、いかに自慢のヒノキであるかがわかるような気がする。 駐車場からは遊歩道を歩くことになるが、距離はいくらでもない。 想像していたとおりの、すばらしいヒノキだった。 樹勢の良さも、大きさもさることながら、なによりも、奔放な枝振りがすばらしい。周囲を人工林に囲まれながら、これだけ自由に枝を伸ばせたということは、ずいぶん前から、ヒノキの周囲に十分な空間を確保してやっていたということだ。 まさに縦横無尽。ウラスギのヒノキ版という形容以上の枝振りである。ほかの数多の千本ヒノキが、いくら年をとっても、このような姿にはなるまい。すっかり恐れ入ってしまった。 よく見ると、何本もの大枝が途中で切られているが、これだけの大木となれば致し方ない。これも巨木の勲章と思うしかない。 根元付近から伸びた2本の細い幹が、本体にまとわりつくように、くねくねと曲がりながら上に伸びている。こんな姿も、ほかで見たことがない。 本邦唯一無二の大ヒノキといってよさそうだ。 是非とも後世に残したい姿である。 |
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