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名称 夏井舘跡の松 (なついだてあとのまつ) 名称の典拠 なし 樹種 アカマツ 樹高 不明 目通り幹囲 3.6m(注1) 推定樹齢 不明 所在地の地名 秋田県鹿角市八幡平字夏井 〃 3次メッシュコード 6040−16−12 〃 緯度・経度 北緯40度06分09.0秒 東経140度46分29.8秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2024年5月16日 下松ヶ沢のコブシ同様、県道191号(根瀬尾去沢線)を走行中に見つけたアカマツ。 このアカマツが立つのは夏井の集落内、夏井川右岸。県道脇の崖の上。 崖の下に「夏井舘跡」の標柱があった。この上にかつて小さな城館があったようだ。 県道からは直接登ることが出来ないので、登り口を探そうと歩き始めたら、すぐ横のお宅の庭から崖上に向かって工事の足場で使うような階段が見え、その近くにご主人らしき男性が立っておられた。 使わせていただいてよいかとお声をかけたところ、にこやかに了解して下さった。馬齢を重ねるにつれ、我ながらだんだん図々しくなる。 即席の階段を設置した理由を尋ねたところ、去年、この松のあたりにクマが出たのだそうである。被害は無かったそうだが、その後、上の様子をときどき見るために設置したとのこと。 最近は人を恐れないクマがとても多くなったように思う。少し前までは、山でクマに襲われることはあっても、里中で襲われることなど、まず無かった。 山に餌が少なくなったとか、山と里の間に緩衝地帯がなくなったとか、様々な原因があるだろうが、それはもう数十年も前から言われていることである。近年に於けるクマ被害の急激な増加は、たまたま里に入り込んでしまったのではなく、人が作った作物を食べるために敢えて里を目指すクマが増えたことによるのではないか。人慣れしたクマを野放しにしないとか、クマに対するヒトの対処方法を変える必要があるように思うのだが、どうなのだろう。 話が横に逸れてしまった。 なかなか姿の美しいアカマツである。樹勢も良さそうだ。 クマと関係があるのがどうか、松の周囲は全くの薮で、草や稚樹が伸び放題。薮こぎをして樹下に立った。 近くで見ると、双幹の松と単幹の松がくっついたような形。合体木かも知れない。実測幹囲は363cm。 松枯病に罹ることなく、このまま大きくなってほしいものだ。 |
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