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画像:水保観音堂のスギ

画像:水保観音堂のスギ(幹と並ぶ)
名称 水保観音堂のスギ
    (みずほかんのんどうのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 25m(注1)
目通り幹囲 5.4m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 新潟県糸魚川市水保
 
〃 3次メッシュコード 5537−47−11
 
〃 緯度・経度 北緯37度00分49秒
           東経137度53分13秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2005年5月29日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による





 山王森大欅から南に500m、水保観音堂の境内に目通り5.4mのスギが立っている。
 境内は暗く、湿度が高い。若いスギたちが日光を遮っているせいだ。緑の苔が幹を這い上がっている。
 上部で2幹に分かれている。そのあたりまで横枝が見られないが、参道にかぶさって立つため、安全確保の目的で整理されたのだろう。樹勢は悪くなさそうだ。
 観音堂は、泰澄が養老年間(717〜24)に開いたとも、空海が大同年間(806〜10)に開いたとも伝えられている。泰澄・空海と有名人の名が出てくると、ちょっと信じかねる気もするが、いずれにしても、起源がずいぶん古いことは間違いなさそうだ。以前、観音堂に安置されていた鉈彫りの十一面観音像(国重文)は平安時代の仏像と推測されている。
 観音堂の歴史は、大杉よりはるかに長そうだ

※愛知県にお住まいのMさんと「新潟の大杉と天然杉」のOさんから、水保観音の大杉がなくなっていると、相次いでメールをいただいた。弔いの気持ちを込めつつ訪ねてみると、大杉は切株になっていた。
 近くにお住まいの方の話では、2〜3年前の4月、季節外れの強風が吹いて、上方で2幹に分かれていたうち、北側の1本が折れた(注2)。幸い建物に被害はなかったようだが、いつまた同様な事態にならぬとも限らない。不安の気持ちが余程大きかったのか、根元から伐採したということらしい。残念なことをした。(2015.10.7追記)

注2)新潟地方気象台の記録では、2012年4月3日、糸魚川で最大瞬間風速29.1m/sを記録している。そのときのことだろうか。
 
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