ページタイトル:桑野本の大イチョウ 当サイトのシンボル

画像:桑野本の大イチョウ(幹と並ぶ)

画像:桑野本の大イチョウ(遠景)

画像:桑野本の大イチョウ(丸い瘤)
名称 桑野本の大イチョウ (くわのもとのおおいちょう)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 イチョウ
樹高 49m(注1)
目通り幹囲 7.7m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 兵庫県豊岡市竹野町桑野本(注2)
 〃 3次メッシュコード 5334−25−74
 〃 緯度・経度 北緯35度33分41.1秒
           東経134度40分55.0秒
兵庫県指定天然記念物(2005年3月18日指定)
撮影年月日 2010年10月16日


注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注2)2005年4月1日、豊岡市に合併。旧行政区は城崎郡竹野町





 竹野川沿いに県道135号(村岡竹野線)を遡って行くと、桑野本集落に近づくにつれ、正面の高台に、大きなイチョウの姿が見えてくる。
 桑野本のところで、あちこちの小さな谷からの流れが、みな竹野川に集まっている。それで、狭い谷のなかでこのあたりだけ、周囲より少し広い盆地が出来た。大イチョウは、この盆地のどこからも見えるランドマークだ。
 イチョウが立つ桑原神社への道が狭いので、県道沿いの小学校跡地に車を置かせてもらって、そこから歩いた。
 この日はちょうど祭礼日。秋祭りは、この日の宵宮から始まる。(豊岡市近郊では、どの神社も同じ日に秋祭りをするらしく、どの神社にも幟が立っていた) 境内では、ひと仕事終えた数人の男性が、焚き火を囲んで休憩しているところ。
 桑原神社の祭神は保食神仁布命(うけもちのかみにふのみこと)。稲荷神と同一視されることもある豊穣をもたらす神である。明治14年(1881)に桑原神社と改称する前は稲蔵神社と称していたようだ。
 大イチョウは拝殿の斜め右前方(向かって左手前)。半身を2mほどの段差の上面に、もう半身を下面に置いて立っている。
 単幹で、多少、低地側に傾いて立っている。ご覧のように、堂々たる大木である。
 平成5年(1993)に「桑原神社の大イチョウ」として兵庫県郷土記念物に、同17年(2005)には「桑野本の大イチョウ」として兵庫県天然記念物に指定された。両者で指定時の名称が異なっているのは、縦割り行政の結果だろうか。
 県下のイチョウでは、旧青垣町のイチョウ、旧氷上町のイチョウ、佐用町のイチョウに次いで、第4位の幹囲を有するイチョウとされている。(2010年現在、環境省巨樹データベースによる)
 
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