ページタイトル:常瀧寺の大イチョウ ロゴ:人里の巨木たち

画像:常瀧寺の大イチョウ(幹と並ぶ)

画像:常瀧寺の大イチョウ(気根の列)

画像:常瀧寺の大イチョウ(気根の列)_2
名称 常瀧寺の大イチョウ
    (じょうりゅうじのおおいちょう)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 イチョウ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 10.0m(注1)
推定樹齢 伝承1300年(注2)
所在地の地名 兵庫県丹波市青垣町大名草(注3)
 〃 3次メッシュコード 5234−67−76
 〃 緯度・経度 北緯35度14分09.0秒
           東経134度57分06.9秒
兵庫県指定天然記念物(2002年4月9日指定)
撮影年月日 2015年4月23日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注2)常瀧寺開山の法道仙人の手植えと伝えられている
注3)2004年11月1日、氷上郡内の6町が合併して丹波市誕生。旧行政区は氷上郡青垣町





 旧青垣町内で国道427号と国道429号が合流する。その重複区間の西端にあたるのが大名草(おなざ)である。
 大名草集落の南東、パラグライダーで有名な岩屋山(718m)から西に延びる尾根の先端部の北麓に、高野山真言宗愛宕山常瀧寺(あたござんじょうりゅうじ)がある。
 ここが大イチョウに会うための出発点である。
 目指すイチョウは、その常瀧寺の旧地に立つ。現在の常瀧寺から旧地へは、約30分の山登り。
 寺の手前、イチョウ見学者用の駐車場に車を置き、身支度を調える。(一応、常瀧寺へのお参りも済ませた)
 山登りとはいえ、林道(大イチョウのところまで続いている。車両通行不可)歩きだから、勾配は緩く、道幅も広い。迷うような場所も無く、初めての訪問でも安心。(ただし、途中、道が崩れている場所がある)
 道は杉林のなかを進む。路傍にミツマタが見えるようになると、もうすぐイチョウだ。
 イチョウの近くに、いくつかの人工的な平面が見られる。戦国の頃までは、平面の一つ一つに常瀧寺の伽藍があったのだろう。
 素晴らしい大イチョウであった。30分の山登りの代償としては十分すぎるほどのおつりが来た。
 下方に長く伸びる一の枝から、たくさんの気根(乳柱)が下がっている。
 気根のなかには、一度先端を切り取られ、そのあと再び伸びてきたと思しきものもある。
 案内板に、「古来母乳の少ない人がこの皮を服用すると効果があると」言われてきた旨の記述があった。全国各地で耳にする伝承である。気根部分を乳房に見立て、気根を削り取ることが多い。ここでもそうだったのだろう。
 このイチョウでとりわけ印象的なのは、一の枝に代表される、怪奇感を伴う樹形の力強さである。
 対峙した時のインパクトの強さでは、全国でも屈指の大イチョウだと思われる。
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