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名称 駒つなぎのケヤキ (こまつなぎのけやき) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 ケヤキ 樹高 27m(注2) 目通り幹囲 8.2m(注2) 推定樹齢 500年(注3) 所在地の地名 埼玉県秩父市中町 〃 3次メッシュコード 5339−70−96 〃 緯度・経度 北緯35度59分41秒 東経139度04分48秒(注4) 埼玉県指定天然記念物(1943年3月31日指定) 撮影年月日 2007年3月4日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による 注3)上記案内板による 注4)これまで、誤って日本測地系のデータを掲載しておりました。申しわけありません(2016.09.22訂正) 秩父市街地のほぼ中心、秩父市役所の西北西500mほどの位置に今宮神社が鎮座している。 「駒つなぎのケヤキ」の名は、江戸時代、要職にあった武士が参詣した際、この木に馬を繋いだことによるという。 平凡社「埼玉県の地名」によれば、古来より伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)の2柱を祀っていたが、大宝年中(701〜4)に役小角が悪獣・毒蛇から作物を守る八大竜王を合祀して八大宮と称したという。このケヤキを別名「竜神木」というが、その理由がこれかと思っていた。 ところが、案内板の説明はちょっと違う。 平成3年(1991)12月30日午後1時30分、正月の準備で氏子達が社殿の清掃をしていた際、奉安してあった竜の彫り物が、急に吹き上がった突風によって大空に巻き上げられ、大ケヤキの空洞付近に消えていった。これは、祀られた竜神が、奉仕する人々に対して示した歓喜の表現に違いないということで、以来、このケヤキを「龍神木」と称することにしたという。 現在の樹勢は悪くなさそうだが、主幹をとうに失い、かつて樹冠が境内を大きく覆っていたであろう時代の面影はない。「つきの木」「大久保の大ケヤキ」などと同様、根株と側枝のみ。 これも大ケヤキ末期の典型的な姿の一つである。 |
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