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名称 つきの木 (つきのき)
名称の典拠 「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」
樹種 ケヤキ
樹高 14m(注1)
目通り幹囲 9.0m(注1)
推定樹齢 630年(注2)
所在地の地名 長野県佐久市安原
〃 3次メッシュコード 5438−34−01
〃 緯度・経度 北緯36度15分55.5秒
東経138度30分42.1秒
天然記念物指定等 なし
撮影年月日 1998年3月2日(写真下)
2002年8月31日(写真上)
2022年12月5日(少し大きめの画像)
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注2)寺伝では、貞治年間(1362〜68)に安養寺を中興した正眼智鑑のお手植えと伝える。そこから計算したもの
月に生える木はこんな姿をしているか、と思われるような異形の姿だが、「つきの木」は「槻の木」(槻はケヤキのこと)の意味だろう。
主幹を失い、まるで円錐の側面から千手観音のようにたくさん手を出しているように見える。上下2枚の写真を比べてわかるように、この数年でその「手」も多く失ってしまった。
立っているのは臨済宗妙心寺派の名刹安養寺山門前の農地。根にとって水も空気も養分も十分だと思うのだが、寄る年波にはかなわないのだろうか。
安養寺は、弘安年間(1278〜88)の開創で、開山は法燈円明国師心地覚心。室町時代には、大井庄の地頭大井氏の帰依が厚く、大井朝光をはじめ6代の遺骨を納めているという。
寺伝が正しければ、この大ケヤキはその頃から時の流れを見てきたわけだ。
なお、佐久市ウェブサイトによると、開山の覚心が中国から味噌作りを伝えたといわれ、安養寺は「信州味噌発祥の地」としても名を馳せているそうである。 |
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