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名称 宇美八幡宮のカシ (うみはちまんぐうのかし) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 イチイガシ 樹高 26m(注2) 目通り幹囲 6.6m(注2) 推定樹齢 1000年以上(注2) 所在地の地名 福岡県糸島市川付(注3) 〃 3次メッシュコード 5030−21−05 〃 緯度・経度 北緯33度30分28秒 東経130度11分35秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2015年4月2日 注2)上記案内板による 注3)2010年1月1日、1市2町が合併して糸島市誕生。旧行政区は前原市 長糸(ながいと)小学校の南方約300m。長野川(ながのがわ)を東に見おろす高台に、宇美八幡宮がある。 境内に掲げられた縁起によれば、上宮と本宮に分かれていて、上宮の祭神は仲哀天皇。本宮の方は古名を長野八幡宮といい、もともとは気比大神を祀っていたが、神護景雲元年(767)になって、応神天皇、神宮皇后などを併せ祀るようになった。宇美八幡宮と称するようになったのはその後のことらしい。(この縁起は、西暦でなく、いわゆる皇紀で年を数えているらしく、少々紛らわしい) 本宮の本殿は、南北に細長く延びた山稜上にある。この稜線上には西暦400〜600年頃の古墳が14基確認されているという。さらにここから300mほど離れた場所からは、弥生時代初期(紀元前300年頃)の支石墓(しせきぼ)も発掘されているそうで、このあたりは、ずいぶん昔から開けた場所であったようだ。 境内に2本のイチイガシ巨木が立つ。 1本は表参道石段の横。これはNo.2。そして社殿が建つ平面の端、向かって左側にNo.1のイチイガシが立っている。 案内板に、幹に小さな巻貝が生息しているとあった。みやこ町の生立八幡宮の大楠にもキセルガイが住み着いているそうで、それに関して神功皇后の蜷貝伝説を伝えている。当地ではそのようなことはないのだろうか。 2015年4月現在、環境省巨樹データベースには登録されていないのだが、それに当てはめてみれば、朝倉市の妙見の大イチイガシに次ぎ、県内第二位に相当する大きさを持つイチイガシである。 平成14年(2002)には旧前原市の保存樹第5号に指定されている。 |
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