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名称 加蘇山の千本カツラ (かそさんのせんぼんかつら) 名称の典拠 天然記念物指定名称 樹種 カツラ 樹高 不明 目通り幹囲 9.6m/8.9m(注1) 推定樹齢 300年以上(注1) 所在地の地名 栃木県鹿沼市上久我 〃 3次メッシュコード 5439−74−17 〃 緯度・経度 北緯36度35分56.8秒 東経139度35分15.6秒 栃木県指定天然記念物(1957年6月30日指定) 撮影年月日 2023年9月26日 東武日光線新鹿沼(しんかぬま)駅とわたらせ渓谷鐵道(注2)通洞(つうどう)駅を結ぶ線分上、新鹿沼駅から15kmほどの地点近くに石裂山(おざくさん)が聳え、山そのものが東麓の加蘇山神社(かそやまじんじゃ)、および南西麓の賀蘇山神社(がそやまじんじゃ)の御神体とされている。 左図のカツラが立つのは、加蘇山神社から石裂山頂近くの奥ノ宮への登拝路の途中。神社からは約1.3km。 石裂山の標高は879mしかないが、低いからといって侮ってはいけない。かつて修験の霊場だっただけあって険しい場所もあり、今までに何度か転落死亡事故もあったようだ。登山道入口に注意書きがあった。ただし、カツラまでの往復だけなら、危険箇所はない。(クマに注意) 左図では一株に見えるが、実際のカツラは2株が隣接している。いずれもなかなかの巨体なので、2株並んだ姿には迫力がある。 実は、16年前にも加蘇山神社を訪ねたことがある。その際は、カツラの詳細な位置が分からず、夕刻近くだったこともあって、大杉に会っただけ。かねてからカツラに会う機会を窺っていた。 改めて訪ねてみて、16年間の時の流れを実感することとなる。前回訪問では神社まで車で行けたのだが、今は県道から先は歩かねばならぬこと。そして、カツラに触れることが出来なくなったことである。それだけ訪ねる人が多くなったということなのだろう。 カツラの保護のためならば、人を遠ざけたのもやむを得なかったのだろうし、もともと神社の駐車スペースは収容台数が少なかった。 考えてみれば、自然に対してこれまで人間はちょっと傲慢すぎたのかも知れない。 自然を楽しむべき場所では、安全確保の目的以外に人工物はなるべく作らない。来訪者にはできるだけ歩いてもらう、というのもよいように思う。 注2)若い頃、製鉄会社の人に、会社名が○○製鉄でなく○○製鐵なのは何故か。戦前回帰志向なのかと尋ねたことがある。そのときの答えが、鉄という漢字を分解するとお金を失うと読めるのに対して、鐵は金(かね、金属)の王さま哉(かな)と読める。私企業は儲けなければ成り立たないので、その縁起担ぎだということだった。わたらせ渓谷鐵道もそうなのだろうか |
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