|
|||||
名称 鹿嶋梨 (かしまなし) 名称の典拠 現地の標柱(注1) 樹種 ヤマナシ 樹高 11m(注2) 目通り幹囲 3.7m(注2) 推定樹齢 200年(注2) 所在地の地名 秋田県横手市平鹿町樽見内(たるみない)字土田(注3) 〃 3次メッシュコード 5840−73−16 〃 緯度・経度 北緯39度15分49.8秒 東経140度27分31.1秒 横手市指定天然記念物(1983年7月1日指定) 撮影年月日 2024年5月17日 注2)上記標柱側面に記された説明より 注3)2005年10月1日、横手市に合併。旧行政区は平鹿郡平鹿町(ひらかまち) 市立浅舞(あさまい)小学校の西方約1.7km、水田内に築かれた低い塚の上に立つヤマナシ。 樹名は鹿嶋信仰と関係があるようだ。 いつの頃か、樽見内地区の高畑、尾勝田、相川野の3集落で同時にヤマナシが植えられた。そして毎年7月16日、家毎に作った藁人形(鹿嶋様)を持ち寄り、ヤマナシの枝に括り付ける行事があるそうである。(左図のヤマナシは高畑(たかばたけ)集落のもの)(秋田県緑化推進委員会刊「秋田の巨樹・古木」より) ここでは小さな鹿嶋様だが、部落内で協力して大きな鹿嶋様(藁人形)を作る地域もある。 その写真を見ると、鎧を着て腰に刀を差している。武神の姿を想像させることから、鹿嶋様は鹿島神宮の祭神武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)のことではないだろうか。(仙北郡美郷町の本堂城址のケヤキの藁人形は鍾馗様だが、同じ起源を持つのだろうか) 小さな鹿嶋様たちは、悪疫や害虫を退治し、安心な暮らしを守り、五穀豊穣を約束してくれるのだろう。 そう言われて改めて眺めてみれば、大きな瘤を抱えたヤマナシの武骨な姿が威厳を伴って見えた。 |
|||||