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名称 天神の大杉 (てんじんのおおすぎ) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 スギ 樹高 55m(注2) 目通り幹囲 9.1m(注2) 推定樹齢 800年(注3) 所在地の地名 高知県香南市香我美町上分(注4) 〃 3次メッシュコード 5033−26−70 〃 緯度・経度 北緯33度33分44.6秒 東経133度45分04.8秒 国指定天然記念物(1943年2月19日指定) 撮影年月日 2010年7月25日 注1)1982年6月に、高知県緑化推進委員会と香我美町が連名で設置。ただし、国の天然記念物指定名称は、「天神の大スギ」とスギはカタカナ 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による 注3)上記案内板による 注4)2006年3月1日、香美郡内の4町1村が合併して香南市誕生。旧行政区は香美郡香我美町 県道230号から、水田内の道を、南方の山裾に鎮座する天満宮に向かって行くと、ほぼ正面に、左中図の大杉の姿が見えてくる。 大杉は、社殿の前方。境内のほぼ中央に立っている。 高知県には全国的に有名なスギ巨木、「杉の大スギ」があるので、国天然記念物のこの大杉でも、見劣りしてしまう感が拭えないが、なかなかどうして。立派なものである。(ちなみに、2010年7月現在、四国に生育するスギのうち、国指定天然記念物は、これら2点だけである) 案内板によると、過去、2度の火災に遭ったらしい。昭和46年(1971)の春には3日間も燃え続けたというから、かなりの大火だったのだろう。 現在、幹に修復の痕が見られるが、幸い、致命傷になることはなかったようだ。樹勢は悪くないように見える。 講談社から1995年に刊行された「日本の天然記念物」の写真(撮影年月日不詳だが、1995年以前であることは間違いない)と見比べてみると、今の方がむしろ青々としているように思われる。また、同書の写真では、大杉の幹も露わに見えているが、周囲に植林された若いヒノキやスギが大きくなり、今は樹冠部が見えるのみである。 天満宮の境内は、一面、緑の苔で覆われ、まるで絨毯を敷き詰めたように美しい。足を踏み入れるのが躊躇われるほどだ。 また、鳥居近くの手水場では、むかし懐かしい丸い井戸枠が健在。ちゃんと釣瓶もついている。 覗き込んでみると、深い底に清水が湧いていた。 |
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