ページタイトル:花栄寺のスギ 当サイトのシンボルマーク

画像:花栄寺のスギ 名称 花栄寺のスギ (かえいじのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 5.1m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 新潟県柏崎市木沢
 〃 3次メッシュコード 5538-74-24
 〃 緯度・経度 北緯37度16分22秒
           東経138度33分10秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2024年5月2日

注1)「新潟の大杉と天然杉」による





 幹囲10m近い大杉をはじめ、6mを超すスギが4本も林立する木沢神社から南西に約250m、神社よりも山寄りの位置に曹洞宗雞谷山花栄寺がある。
 新潟県仏教会編「新潟県寺院名鑑」に載る由緒沿革はおよそ次の通り。
 源義家(1039~1106)が奥州に下向する際、当地に至る山中に霊水があるとのことで休憩していたところ、鶏(雞)の鳴き声が聞こえたので、人家があるのだろうと訪ねたところ、正観音を安置する小庵であった。一夜の宿を借りた義家は、住僧に鶏の声を頼りに至ったことを告げ、雞谷山の三字を書いて与えた。これが山号の由来。その後、この寺は龍谷寺と称したが廃寺となってしまった。
 永正10年(1513)、北条(きたじょう)の武士毛利高廣(もうりたかひろ?)が母花隠正榮大姉の菩提のため、この寺を再興(中興)して雞谷山花隠寺とした。中興開山は曇芳文誉。貞享年中(1684~88)に寺号を花榮寺と改め、現在に至る。
 境内はよく整い、訪ねて気持ちの良い寺である。
 アスファルト道が出来てからあまり使われなくなったようだが、杉並木の表参道が良い。
 左図の大杉は参道の右側。杉並木の一員だ。
 木沢神社の大杉群と比べれば、まだまだ巨木仲間としては新参者だが、花栄寺に於いては境内のスギたちの頭領である。
 ほかにスギたちにない風格を備えているように思われた。
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