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名称 地蔵院の糸桧葉 (じぞういんのいとひば) 名称の典拠 なし(注1) 樹種 サワラ 樹高 18m(注2) 目通り幹囲 4.3m(注2) 推定樹齢 600年(注2) 所在地の地名 栃木県芳賀郡益子町上大羽(かみおおば) 〃 3次メッシュコード 5440−51−31 〃 緯度・経度 北緯36度27分03.5秒 東経140度08分20.8秒 益子町指定天然記念物(1985年2月15日指定) 撮影年月日 2023年9月25日 注2)書籍「芳賀の文化財第24集」(2011年刊)による 町役場がある益子町中心部の東方、コウヤマキが立つ坂東観音霊場第20番札所西明寺のある高館山(たかだてやま、302m)を越えた先、堂ヶ入沢親水公園の谷の入口付近に真言宗智山派大羽山極楽寺地蔵院がある。 案内板の記述等を総合すると、宇都宮家第3代朝綱(ともつな、1122〜1204)が押領の罪により土佐に配流されて2年後、許されて当地に隠棲。ここに宇都宮家の墓所を築き、一村山尾羽寺を建立して菩提寺とした。それが地蔵院の前身らしい。現在の地蔵院本堂(国重文)は、もとは尾羽寺の阿弥陀堂だったと推定されているようだ。 本堂の近くに左図の糸桧葉が立つ。 近縁のヒノキとサワラにはいずれも枝垂れ形となる園芸品種があり、それぞれスイリュウヒバ(垂柳桧葉)、ヒヨクヒバ(比翼桧葉 )と呼ばれる。(どちらもイトヒバと呼ばれることがあるので紛らわしい) 左図のイトヒバはヒヨクヒバ、つまりサワラの方である。 スイリュウヒバが巨木になることはないのだろう。私は今まで見たことがない。それに対してヒヨクヒバ巨木は各地にかなりの数があり、しかもみな姿が良いように思う。 この地蔵院のヒヨクヒバも然り。 なかなかの名木と思う。 |
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