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名称 恵美須神社の桑 (えびすじんじゃのくわ) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 ヤマグワ 樹高 6m(注2) 目通り幹囲 6.4m(注2) 根元幹囲 推定樹齢 280年(注3) 所在地の地名 北海道小樽市祝津3丁目 〃 3次メッシュコード 6441−60−71 〃 緯度・経度 北緯43度14分03.9秒 東経141度00分45.8秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2019年6月5日 注2)今田秀樹著「2018 北海道の巨樹・名木150選」による 注3)上記案内板による 小樽市の北から石狩湾に突き出た半島の先端が高島岬である。 先端部は断崖になっていて、日和山灯台が立ち、すぐ手前には、「北海道有形文化財鰊漁場建築」の「小樽市鰊(にしん)御殿」がある(鰊御殿は、明治30年(1897)に西積丹の古宇郡泊村に建てられ、昭和33年(1958)に現在地に移築・復元)。高台の下には「おたる水族館」もある。この辺りは観光地なのである。 しかし、まだ6月初旬だったためか、小樽運河近くの市中心部は観光客で賑わっていたが、高島岬まで足を伸ばす人は少ない様子だった。 岬に至る道道454号(小樽海岸公園線)の終点から300mほど手前に「茨木家中出張番屋」があり、その隣に赤い鳥居が見える。そこが恵美須神社への入口だ。(近くに駐車スペースがないので注意) 参道を登って行くと、社殿の横に大きなヤマグワの株があった。 ヤマグワは、野山で普通に見られる桑の木で、私が子供の頃には、遊びに疲れた時など、休憩を兼ねて、黒く熟した実をよく食べたものだ(ときどき果汁を衣服にくっつけて、母に叱られたが)。 ところで、ヤマグワは雌雄異株であるため、どのクワの木にも実が成るわけではない。恵美須神社のヤマグワも雄株なので、結実することはないそうだ。 クワとしては稀に見る大きさで、国指定天然記念物の薄根の大クワや羽吉の大クワにも比肩できそうな規模である。 こちらは文化財指定は受けていないが、北海道の「記念保護樹木」であり、小樽市指定保存樹木第2号とされている。 |
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