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名称 大円寺門杉 (だいえんじもんすぎ) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 スギ 樹高 42m(注2) 目通り幹囲 9m(注2) 推定樹齢 2000年(注2) 所在地の地名 秋田県鹿角市十和田大湯字大湯 〃 3次メッシュコード 6040−36−46 〃 緯度・経度 北緯40度17分25.2秒 東経140度49分54.1秒 秋田県指定天然記念物(1955年1月24日指定) 撮影年月日 2007年8月7日(左の写真) 2024年5月16日(再訪) 注2)上記案内板による 大湯温泉郷の温泉街の南に、曹洞宗普門山大円寺がある。 大円寺護持会が設置した立派な案内板によれば、開創は大永2年(1522)、開山は山形県東村山郡黒滝村の向川寺9世春林禅冬大和尚(私注:現在、該当する地名なし。山形県北村山郡大石田町横山字黒滝の向川寺を指していると思われる)。その後、寺地を幾度か変えて、現在地に移ったのは寛永20年(1643)のこと。 大円寺が移ってくる前、ここは観音信仰の道場だったらしい。大杉は、既に移転前から立っていたのだろう。(2000年はちょっとオーバーな気がするが) 富山県ではしばしば「門杉」の名を耳にするが、その名が秋田県でも使われることは知らなかった。(私が住む新潟県ではまったく耳にしない) 門杉というからには、一対のスギのはずである。案内板には、もう1本の方は江戸時代中期の大洪水で流失したとある。 事実だとすれば、現在の参道のスギは、その後に植えられたものと考えられる。このスギだけが杉並木の列から少しだけはずれていることも頷ける。 訪れたのは8月初旬。西日本では猛暑だったようだが、鹿角市は雨模様。まだ本格的な夏の暑さの前である。ちょっと季節は合わないが、浅井小魚の「秋立つや大樹の梢おのずから」の句碑が大杉の偉容を讃えていた。 県天然記念物であり、これだけの大杉でありながら、環境庁調査から洩れてしまったのが不思議である。 |
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