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向かって右(東側)の個体 根元にはムラサキケマンが咲いていた |
名称 智賀都神社のケヤキ (ちかつじんじゃのけやき) 名称の典拠 なし(注1) 樹種 ケヤキ 樹高 40m/40m(注2) 目通り幹囲 7.4m/7.1m(注2) 推定樹齢 700年(注3) 所在地の地名 栃木県宇都宮市徳次郎町 〃 3次メッシュコード 5439−76−87 〃 緯度・経度 北緯36度39分23秒 東経139度50分27秒 栃木県指定天然記念物(1954年9月7日指定) 撮影年月日 2007年4月29日 注1)天然記念物の案内板の名は「けやき二本」。それでは味気ない。また「とちぎ名木百選」に選定された際は名称を「徳次郎のけやき」としたようだが、徳次郎町内にもう1本目通り7m超の大ケヤキがあることを考えると、私にはこの命名は不適切に思われる。それで、各地でしばしば行われる命名法に従って、所属する神社名を冠して呼ぶことにした 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による。いずれも前者が東側、後者が西側の個体のデータ。ただし、現地の案内板(栃木県教育委員会と宇都宮市教育委員会が連名で設置)では、目通りをそれぞれ8.0m、7.3mとしている 注3)上記案内板による 智賀都神社は、日光街道(現国道119号)の東に鎮座している。祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)ほか2柱。 平凡社「栃木県の地名」によれば、宝亀9年(778)日光山大明神を勧請して千勝森(ちかつのもり)に祀ったという。また、愛媛県の宇都宮神社に伝わる絵巻に、智賀津明神社殿と鳥居ならびに贄木2本が描かれているらしい。当該絵巻の年記は文明9年(1477)であり、描かれている位置は、近世の智賀津明神の位置と似ているという。 その贄木(神に捧げた木?)が、現存するケヤキなのだろうか。だとすれば、樹齢は600年を優に超えそうだ。 2本ともほぼ同サイズだが、根元付近は、向かって右手の個体の方がこころもち太い。 両者とも、内部は多分すっかり空洞になっていると思われる。しかし、そんな古木にしては結構背が高い。強風が吹き付けることもあるだろうが、よく持ちこたえてくれたと喜びたい。 1994年に樹勢回復措置がとられたようである。 |
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