|
|||||
名称 馬頭院の枝垂栗 (ばとういんのしだれぐり) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 クリ 樹高 7m(注2) 目通り幹囲 3.0m(注2) 推定樹齢 伝承320年以上(注3) 所在地の地名 栃木県那須郡那珂川町馬頭(注4) 〃 3次メッシュコード 5540−01−83 〃 緯度・経度 北緯36度44分21秒 東経140度10分00秒 栃木県指定天然記念物(1957年8月30日指定) 撮影年月日 2013年11月7日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による 注3)案内板に、元禄5年(1692)5月頃、藩主水戸光圀公が参詣。その記念として常陸国(現茨城県)多賀から、珍しいシダレグリを移植したとの伝承が記されていた 注4)2005年10月1日、那須郡内の2町が合併して那珂川町誕生。旧行政区は那須郡馬頭町 南に市街を見下ろす高台に、真言宗智山派武茂山十輪寺馬頭院がある。建保5年(1217)開創と伝える古刹だ。 その境内、駐車場から本堂に至る石段の脇に、このシダレグリが立っている。 枝垂れているだけでも珍しいのに、ほぼ15日の間隔を置いて年に3回開花するのだという。光圀公の参詣を記念して植えられたそうだが、「多賀」の地から苗を運んできたこともあわせ、水戸徳川家、馬頭院ともに栄えますようにとの願いが籠められていたようにも思われる。 シダレグリというと、国指定天然記念物の「小野のシダレグリ」が思い浮かべられるが、同じシダレグリでも、見た印象はずいぶん異なる。こちらの方が優しげな姿だ。 幹の全周の約9割は枯死、1本の大枝に繋がる部分が生きているのみ。そのほかは人工物で補っている。そんな状態だが、残された部分が元気そうなのは、とても大切にされているからだろうと思われる。 そうは言っても、老齢ゆえ、いつ枯れてしまってもおかしくはない。 境内には、次世代を担う若木も育っていた。 |
|||||