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名称 小野のシダレグリ (おののしだれぐり)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クリ
樹高 不明
目通り幹囲 5.0m(注2) 上記案内板では「4m余」
推定樹齢 伝承500年(注2)
所在地の地名 長野県上伊那郡辰野町小野
〃 3次メッシュコード 5437−07−59
〃 緯度・経度 北緯36度03分03秒
東経137度59分46秒
国指定天然記念物(1920年7月17日指定)(注3)
撮影年月日 2006年4月9日
注1)1996年3月に辰野町教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)指定名称は「小野のシダレグリ自生地」。つまり単独の木ではなく、このような変異形が自然更新されてきた場所そのものが貴重だというわけだ
辰野町・塩尻市・岡谷市の3市町が境界を接する辺りに、シダレグリの群生地がある。
およそ3.4ヘクタールの地に、稚樹まで含めると、800本のシダレグリ(案内板による)が純林を形成している。
まだ小枝の伸長前であり、葉も着けていないので、枝垂れている様子がわかり難いこともあるが、その奇怪な樹形は独特で、シダレていることよりもむしろ強い印象を受けた。
これは、頂芽が数年で枯れて側芽が成長する性質によるのだという。いわば自然の手による盆栽仕立てである(これも案内板による)。
この姿を天狗の仕業と考えた人々は、シダレグリの実が小さかったこともあって、この木に手を触れることはしなかった。
おかげで、21世紀の旅行者の目を楽しませてくれる光景ができあがったわけである。 |
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