名称
蔵王の大欅
(ざおうのおおけやき)
名称の典拠
「にいがた巨樹・
名木100選」による(注1)
樹種
ケヤキ
樹高
14m(注2)
目通り幹囲
8.4m(注2)
推定樹齢
700年(注3)
所在地の地名
新潟県長岡市西蔵王3丁目
〃 3次メッシュコード
5638−16−58
〃 緯度・経度
北緯37度27分58.5秒
東経138度51分00.8秒
長岡市指定天然記念物
(1963年3月28日指定)
撮影年月日
2001年10月7日(左画像)
2014年11月5日(少し大きめの画像)
注1)1999年に新潟県緑化推進委員会が刊行
注2)環境庁編「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)「にいがた巨樹・名木100選」による
「蔵王」は長岡市内の地名だが、元来は吉野山の金峯山寺で有名な蔵王権現に由来する。
信濃川の右岸、蔵王と西蔵王の境界付近に金峯神社がある。この辺りは金峯神社を中心に発展したために蔵王の地名が起こったのだろう。
この大ケヤキは金峯神社の境内に立っている。枝葉の勢いを見る限り、樹勢は衰えていないように見えるが、残念ながら、内部はガランドウで、皮1枚で全体を支えている状態である。犬猫などが入らないようにするためだろうか、竹で格子を組んで穴を塞いでいる。
長い参道の両脇や、境内のあちこちに、目通り3m超の若いケヤキが数十本立っている。巨木に満ちた社叢である。
その中にあって、この木だけ群を抜いているが、主幹が途中でなくなっていること、参道からそれた場所にポツンと立っていることなど、威勢を誇るというより、何か、老境の孤独を感じさせられるような木であった。