ページタイトル:遊鶴羽のイチョウ 当サイトのシンボル

画像:遊鶴羽のイチョウ


画像:遊鶴羽のイチョウ(全景)
名称 遊鶴羽のイチョウ (ゆづりはのいちょう)
名称の典拠 なし
樹種 イチョウ
樹高 27m(注1)
目通り幹囲 7.4m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 愛媛県宇和島市津島町蕨生遊鶴羽(注2)
 〃 3次メッシュコード 4932−66−90
 〃 緯度・経度 北緯33度15分06.5秒
           東経132度45分12.7秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2013年5月14日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)2005年8月1日、宇和島市に編入合併。旧行政区は北宇和郡津島町





 逆杖のイチョウが立つ奥内薬師堂の前の道をそのまま登って行くと、遊鶴羽(ゆづりは)集落に至る。
 谷奥に緩斜面を見つけて、そこに集落が作られたのだろうと思うが、緩いとはいえ、かなりの勾配だ。道は集落に近づくと、石垣で仕切られた美しい棚田を横目に見つつ、鋭く折れ曲がりながら登って行く。その間に、車窓から、右手奥に立つイチョウの姿が認められる。(脇見運転注意)
 このイチョウには、逆杖のイチョウ絡みの、次のような話が伝わっている。
 昔、旅の僧が遊鶴羽を訪れ、翌日、道を下って薬師堂に向かった。その際、このイチョウの一枝を手折って杖にした。薬師堂に着いて、その杖を地に挿したままにしておいたところ、そのまま根付いて、逆杖のイチョウになったという。このことから、遊鶴羽のイチョウの方は「親イチョウ」と呼ばれているのだとか。遊鶴羽に嫁いできたというおばあさんから伺った話である。
 最近、イチョウの少し上を緑資源幹線林道日吉松野線が通った。幹線と称するだけあって、完全舗装2車線の立派な林道である。(前述の道を登り詰めると、この林道に出る)
 集落内の道は狭く、イチョウのところまで車で行けるわけでもない。集落から向かおうとすると、自動車の置き場に困ることになるので、むしろ、この林道の路傍に車を置いて歩くのが便利だと思う。
 私が訪ねた時点では、まだ林道からの道は無かったが、直下まで棚田が広がっているし、イチョウは林道からよく見えるので、ルートを見つけるのに苦労はなかった。
 
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