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名称 湯前神社のクスノキ (ゆぜんじんじゃのくすのき) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 クスノキ 樹高 17m(注2) 目通り幹囲 7.3m(注2) 推定樹齢 不明 所在地の地名 静岡県熱海市上宿町 〃 3次メッシュコード 5239−50−15 〃 緯度・経度 北緯35度05分53.1秒 東経139度04分16.9秒 熱海市指定天然記念物(1977年4月25日指定) 撮影年月日 2020年2月4日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による 熱海の温泉街を見おろすJR伊東線来宮(きのみや)駅の東方約500m。糸川(いとがわ)左岸の道路脇に湯前神社が鎮座し、道路に身を乗り出すように左図の大クスが立つ。 駅名の来宮は、国指定天然記念物の大クスが立つ来宮神社から。来宮神社は境内も広く、大きな神社だ。参詣者も多いし、専用駐車場もある。 この日、私は駅前の公共駐車場(有料)から歩いた。来宮神社も含め、市街地を歩いてみたかったのだ。 熱海市街の大半は熱海港に向かって下る斜面上にある。JRの線路はその上部を通っているので、駅前駐車場から東に向かって歩き出すと、市街の様子がよく見える。殆どがビルで埋め尽くされた中に、湯前神社のクスノキの樹冠も見えた。あちらこちら寄り道しながら、のんびりとそちらに向かう。 訪ねたのは冬だったのだが、あちこち歩いて、湯前神社に着く頃は、身体が温かくなった。 湯前神社の祭神は少彦名神(すくなひこなのかみ)。温泉の神とされている。 クスノキから道沿いに50mほど下った所に「大湯間歇泉」がある。江戸時代まではこれが熱海温泉の中心的な源泉だったらしく、湯前神社の社号もそれに因むらしい(wikipedia「湯前神社」による)。しかし、その後源泉の中心は他に移り、大湯間歇泉は涸れてしまったらしく、今は人工的に噴出させているという。 伝承される湯前神社の創建年は天平勝宝元年(749)。その後、この付近はほぼすべて建物と道路に変わってしまったが、クスノキは神社の境内木だった故に伐採を免れたのだろう。 今となっては貴重な宝物である。 |
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