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向かって右が「諏訪社の大杉」 |
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名称 諏訪社の大杉 (すわしゃのおおすぎ)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 スギ
樹高 35m(注2)
目通り幹囲 7.3m(注2)
推定樹齢 400年(注3)
所在地の地名 新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢字愛宕
〃 3次メッシュコード 5538−36−34
〃 緯度・経度 北緯36度56分46.1秒
東経138度48分05.8秒
湯沢町指定天然記念物(1988年4月1日指定)
撮影年月日 2002年8月26日(左写真)
2010年11月7日
注1)湯沢町教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)諏訪社拝殿前に湯沢町教育委員会が設置した案内板による
諏訪社は、川端康成の小説「雪国」の舞台。大杉の根元に見える平たい石は、小説で駒子と島村が腰掛けて恋を語った石。
『女はふいとあちらを向くと、杉林のなかへゆっくり入った。彼は黙ってついて行った。神社であった。苔のついた狛犬の傍の平な岩に女は腰をおろした。「ここが一等涼しいの。真夏でも冷たい風がありますわ。」』
大杉は、参道石段の上部に、門番のように立っている。
ずっと以前は、ここが正面参道であった。旧国鉄上越線が石段の下を横切ることになり、横向きに参道が開かれた。駒子と島村が通ってきた「笹の道」は、裏手の細い道で、なにやら秘密めく。
今は使われない石段に腰を掛けると、魚野川の谷がよく見える。川の方から吹いてくる風が心地よい。ときどき眼下を電車が通る。
頂部の3つに分かれた部分を形容したものか、「恐ろしい神の武器のよう」と描かれた大杉だったが、今では若い杉に高さで負けてしまった。 |
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