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名称 吉延の大杉 (よしのぶのおおすぎ) 名称の典拠 文化財指定名称(注1) 樹種 スギ 樹高 39m(注2) 目通り幹囲 7.9m(注2) 推定樹齢 伝承1000年(注2) 所在地の地名 高知県長岡郡本山町吉延 〃 3次メッシュコード 5033−44−88 〃 緯度・経度 北緯33度44分36.0秒 東経133度36分17.6秒 本山町指定天然記念物(1972年2月22日指定) 撮影年月日 2010年7月26日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による 吉延集落の北端に立つ大杉。隣に見える宝形造りの建物は阿弥陀堂。 吉野川右岸を走る国道439号から、県道267号(上穴内本山線)を南下、支流の樫ノ川沿いに遡って行くと、やがて中図のように大杉の姿が見えてくる。 大杉の近くには、「オンドリ杉」の名で案内板が設置されている。1991年刊行の旧環境庁「日本の巨樹・巨木林」にも「吉延のオンドリ杉」の名が紹介されている。 ちょうど、そこに、ここにお住まいの方が通りかかった。中年の働き盛りといった紳士だ。 「オンドリ杉」の名の由来について伺ってみると、その名は間違いではないかとおっしゃる。当地では聞いたことがないそうだ。そして、阿弥陀堂が建つこの場所は、小字名を「オリド」というと教えて下さった。折戸ではないかと思うが、漢字表記は自信がない。しかし、音(おん)がオリドであることは確かだ。集落の者も「オリドの杉」と呼んでいる、とのことであった。 私のサイトで誤った名を紹介することにならなくてよかった。それにしても、人騒がせな案内板だ。 ところで、吉延を通る県道は、ほぼ昔の土佐北街道をなぞっている。 嶺北地方の巨木を丁寧に紹介している「巨木を見に行こう」によれば、この街道は、かつて土佐藩主山内公の参勤交代路だったこともあるらしい。大杉の近くには隊列が大休止する「大休場」もあって、宿屋や茶屋もあったという。 帰郷の際は、殿様に随伴する者たちも、この大杉を目にし、家で待つ家人の顔を思い浮かべることがあったかも知れない。 |
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