ページタイトル:吉浜熊野神社のイチョウ ロゴ:人里の巨木たち

画像:吉浜熊野神社のイチョウ 名称 吉浜熊野神社のイチョウ
    (よしはまくまのじんじゃのいちょう)
名称の典拠 なし
樹種 イチョウ
樹高 不明
目通り幹囲 5.5m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 宮城県石巻市北上町十三浜(吉浜)(注2)
 〃 3次メッシュコード 5741−63−85
 〃 緯度・経度 北緯38度34分35.7秒
           東経141度26分25.2秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2016年5月17日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注2)2005年4月1日、石巻市に合併。旧行政区は桃生郡北上町





 今は石巻市だが、かつての北上町は、その名の通り、北上川河口の町である。
 河口の北岸に標高46mの小さな独立峰があり、その麓に、かつての石巻市北上総合支所があった。
 2006年に新築されたばかりの二階建ての建物で、当時の津波想定高5.5mより1m高い土地に建てられ、津波の際の避難場所にも指定されていた。
 2011年3月11日、想定値を遙かに超える津波が襲った。津波の高さは建物の屋根を超えた。建物は全壊。投げ出された49人のうち、なんとか漂流物につかまることができた3人のみが助かった。(朝日新聞デジタル版2011年3月22日号を参考。亡くなった方々のご冥福を祈る)
 左図のイチョウは、その場所から西南西に約600m。熊野神社の参道入口に立つ。(反対側にもイチョウが立つが、そちらはずっと小さい)
 神社そのものは小さな尾根の上にあるのだが、イチョウが立つ場所の標高は10m未満。このイチョウも津波に襲われたことと思われる。
 しかし、さすが、生命力の強いイチョウである。私が訪ねた時には、津波の被害を感じさせる痕跡は何も見つからなかった。
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