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向かって右手のスギ 向かって左手のスギ。根元に清水が湧く 小径を横断して伸びる枝が、まるで連理のよう |
名称 横根の大スギ (よこねのおおすぎ) 名称の典拠 「ふくいの巨木」(注1) 樹種 スギ 樹高 40m/40m(注2) 目通り幹囲 5.8m/4.9m(注2) 推定樹齢 伝承1300年(注3) 所在地の地名 福井県越前市横根町(注4) 〃 3次メッシュコード 5336−61−90 〃 緯度・経度 北緯35度54分45.7秒 東経136度07分37.8秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2007年5月26日 注2)同サイトによる。前者が向かって左、後者が右の個体のデータ。旧環境庁の「日本の巨樹・巨木林」では8.0mと7.0m(いずれが左右どちらのデータか不明)としているが、とてもそんなに太くない 注3)この2本のスギは、泰澄大師が養老元年(717)に植えたと伝承されている。そこから算出したが、実際はもっとずっと若い 注4)2005年10月1日、1市1町が合併して越前市誕生。旧行政区は武生市 JR武生駅の西4km、旧宮崎村との境界に横根町(よこねちょう)があり、そこに天台宗霊松山横根寺(おうごんじ)がある。 寺の前を通り過ぎ、奥の院に向かって100mほど進むと、正面に2本の大杉が見える。鳥居杉、門杉などと呼ばれる一対のスギは各地によく見られるが、逆アーチを描いて横に伸びる大枝が珍しい。 一瞬、連理かと思ったが、そうではない。大枝は、相手方のスギがちょうど二股に分かれた手前で上昇に転じ、横に伸びてきたことを忘れたかのように、普通の幹のような顔をして上向きに伸びている。 それにしても、こんな姿は他で見られるものではない。夫婦杉と呼ばれることもあるようだが、白山を開いた越の大徳泰澄が植えたという伝承と相まって、スギは神格化され、ここでは「大杉権現」と呼ばれる方が普通である。連理かと見紛った横枝にはその名を大書した額が括り付けられている。 向かって左手の大杉の根元からは、清水が湧いている。 汲みに来る人も多いらしく、ボトルに詰めるためのパイプや漏斗など、給水セットが置かれている。(スチールのカップもあったので、私も一杯いただいた) 清水は「観音水」と呼ばれているようだが、湧出口の近くには、観音像ではなく、近年作の不動明王石像が安置されていた。 |
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