名称　柳沢の�p莢　（やなぎさわのさいかち） 名称の典拠　現地の樹名板（注1） 樹種　サイカチ 樹高　２３ｍ（注2） 目通り幹囲　５．２ｍ（注3） 推定樹齢　４００年（注2） 所在地の地名　宮城県遠田郡涌谷町小里字柳沢 　〃　３次メッシュコード　５７４１−７１−０１ 　〃　緯度・経度　北緯３８度３５分１２．０秒 　　　　　　　　　　　東経１４１度０８分４３．７秒 涌谷町指定天然記念物（１９８５年７月１日指定） 撮影年月日　２０２４年６月１０日 注1）涌谷町教育委員会が設置（設置年月不詳）。ただし天然記念物指定名称は「小里柳沢のさいかち」でこれとは異なる 注2）上記樹名板による 注3）地表面から１．３ｍの高さで実測 　これも涌谷町小里にある４本の天然記念物サイカチのうちの１本。 　４本の中では最も背が高い。幹の太さでは関屋の�p莢についで２番目。関屋の�p莢の西北西約６００ｍ、県道２９号（河南築館線）のすぐ横に立つ。 　４本のサイカチはみな共通する伝承を持つ。秀吉の奥州仕置で改易された葛西家の旧家臣が葛西家再興を願い、「葛西の勝ち（かさいのかち）」に掛けてサイカチを植えたというのである。そして４本には、道路から玄関への取り付け道路の入口に立つという共通点もある。まるで申し合わせたように。 　以下は余談。 　ここほど徹底してはいないが、実は、ここ以外のサイカチ巨木も、玄関への取り付け道路の入口に立つことが多い。 　サイカチは、若い幹や枝に仰々しいほどの大袈裟な棘がつくこと、豆に薬効があるらしいこと、また、しばしば道祖神と混同される賽の神（さいのかみ）に音が通ずることから、家に疫病等が侵入しないよう、魔除け・災厄除けとして植えられた可能性があるのではないか。 　全くの思いつきで、確証があるわけではないが…。