ページタイトル:柳田のユリノキ 当サイトのシンボルマーク

画像:柳田のユリノキ

画像:柳田のユリノキ(全景)
名称 柳田のユリノキ (やなぎだのゆりのき)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 ユリノキ
樹高 31m(注2)
目通り幹囲 6.3m(注3)
推定樹齢 約100年(注4)
所在地の地名 秋田県仙北郡美郷町金沢東根字柳田(曙)(注5)
 〃 3次メッシュコード 5940−14−16
 〃 緯度・経度 北緯39度25分56.2秒
           東経140度34分21.3秒
美郷町指定天然記念物(1975年5月23日指定)
撮影年月日 2019年5月11日

注1)天然記念物指定名称は「チューリップツリー」
注2)秋田県緑化推進委員会刊「秋田の巨樹・古木」による
注3)地表面から1.3mの高さにおける幹囲を実測
注4)大正末期に苗を植えたことより計算
注5)2004年11月1日、仙北郡内3町村が合併して美郷町誕生。旧行政区は仙北郡千畑町





 ユリノキ(Liriodendron tulipifera)は、北米原産の高木。
 Wikipediaによると、属名のLiriodendron は古代ギリシャ語をもとにした造語で、前半が「ゆり」、後半は「樹木」を表しているらしい。和名の「ユリノキ」はこれを日本語化したもののようだ。
 昔の勤務先にユリノキがあったので、花を見たこともあるが、確かに、ユリに似ていなくもない。原産地のアメリカでは、この花に因んでチューリップツリー(tulip tree)と呼ばれるようで、種小名の(tulipifera)に受け継がれたわけだ。
 これもWikipediaからの孫引きだが、東京国立博物館にユリノキの巨木があり、その銘板に『明治8、9年頃渡来した30粒の種から育った一本の苗木から明治14年に現在地に植えられたといわれ、以来博物館の歴史を見守り続けている。東京国立博物館は「ユリノキの博物館」「ユリノキの館」などといわれる』と書いてあるそうである。
 美郷町から天然記念物とされたユリノキ巨木を訪ねた。
 「秋田の巨樹・古木」によれば、このユリノキは、大正(1912〜26)の末期、当地の養蜂家が埼玉県から苗木を求めて植えたものという。ならば樹齢は100年前後であろう。
 若主人らしき方が外で仕事をしておられたので、撮影と幹囲測定の許可をいただき、樹下に立った。
 素晴らしいユリノキだ。樹勢が良く、単幹で直立する姿も堂々としている。たかだか100年で、こんなにも大きくなるものか。まったく恐れ入るばかり。
 日本トップクラスのユリノキ巨木と称してよいのでなかろうか。
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