ページタイトル:山久保稲荷神社の杉 当サイトのシンボル

画像:山久保稲荷神社の杉(幹と並ぶ)

名称 山久保稲荷神社の杉
    (やまくぼいなりじんじゃのすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 38m(注2)
目通り幹囲 5.4m(注2)
推定樹齢 500年(注3)
所在地の地名 栃木県日光市山久保(木曽)
 〃 3次メッシュコード 5539−05−51
 〃 緯度・経度 北緯36度42分41秒
           東経139度38分28秒(注4)
日光市指定天然記念物(1960年8月22日指定)
撮影年月日 2012年9月27日

注1)1995年3月に旧日光市教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による
注3)上記案内板による
注4)位置の精度についてはあまり自信なし





 県道14号(鹿沼日光線)の途中に、稲荷神社前というバス停があり、白木の鳥居と、この大杉の名を記した大きな標柱が立っている。これが本来の参道入口なのだろう。地図の上では、ここから500mほど歩くと神社に着くようだ。
 しかし、今はもう少し先まで行って、木曽バス停で曲がる細い自動車道が便利だ。私もその道を辿った。(そこにも神社への案内表示がある)
 案内板によれば、境内の老杉は、天正年間(1573〜92)の領主結城秀康が城の普請材として伐採した際に、切り残されたものだという。かつて、このあたりには大杉が多く茂っていたということだろうか。
 残されたのは、その頃、十分な太さにはなっていなかったということだろう。それが大きくなり、結構な巨木の林になったらしい。明治期(1868〜1912)に32本が伐採され、残ったものも寿命がきたり、落雷に遭ったりして、1960年には5本になっていた。その5本がまとめて天然記念物に指定されたようだ。
 そのうち、石鳥居近くの1本(写真)と、本殿横の1本が大きい。この2本のみ注連縄をつけていて、両者はほぼ同サイズに見える。
 昭和24年(1949)12月26日朝、ここを大地震が襲ったらしい。社殿にも多大な被害があったが、氏子さんたちが力を合わせて再建したという。境内には、その再建記念碑があった。
 天然記念物の指定以前である。境内の大杉も再建の用材として使われた可能性が大きい。
 そのとき、この大杉は残された。最大サイズだったゆえに使われなかったのではないかと想像している。
 
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