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名称 薬師の乳イチョウ (やくしのちちいちょう)
名称の典拠 宮城県天然記念物指定名称
樹種 イチョウ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 8.4m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 宮城県大崎市田尻大嶺字薬師(注2)
〃 3次メッシュコード 5741−70−21
〃 緯度・経度 北緯38度36分34.5秒
東経141度00分58.6秒
宮城県指定天然記念物(2006年4月27日指定)
撮影年月日 2008年8月26日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注2)2006年3月31日、1市6町が合併して大崎市誕生。旧行政区は遠田郡田尻町
田尻小学校の北西600m、山林内に1本の大イチョウが立っている。ここでも豊富な母乳を願う信仰があるようで、乳イチョウと呼ばれている。
山林の南西側から、銀杏のところまで自動車が通れる道が通じているのだが、案内表示の類がないので、ちょっと分かりにくいかも知れない。
イチョウが立つ小山は、平安時代の柵(き=砦)跡と考えられている。山頂の平坦地を囲んで、三方に土塁跡が残っているらしい。
平安末期の保安年中(1120〜24)には、天台宗日吉寺が建立されたとも伝えているが、それも今はない。
代わりに今は薬師神社が鎮座している。その名が、天然記念物指定名称にも反映しているのだろう。
山林は若いスギの人工林で、よく手入れされている。大イチョウが立つ一角は、敬意を表してか、スギたちは一歩退き、イチョウのために空間が確保されている。
しかし、柵のロープは朽ち、注連縄も落ちかかっていた。
顧みられることの少ないイチョウなのかも知れないが、力強い姿の、なかなか立派な大イチョウである。 |
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