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名称 矢神のイチョウ (やがみのいちょう) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 イチョウ 樹高 19m(注2) 目通り幹囲 9.7m(注2) 推定樹齢 800年(注3) 所在地の地名 徳島県名西郡石井町高原字中島 〃 3次メッシュコード 5134−13−05 〃 緯度・経度 北緯34度05分30.2秒 東経134度26分04.1秒 徳島県指定天然記念物(1953年7月21日指定) 撮影年月日 2010年8月1日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による 注3)徳島県公式WEBサイトの一つ「阿波のごっつい木」による 天神のイチョウから北西に1km離れた新宮本宮両神社境内に、「矢神のイチョウ」と名付けられた大イチョウがある。どちらも徳島県指定天然記念物であり、発音すれば両者を混同することはないのだが、文字面も大きさも似ている上に、大字名まで似ていて紛らわしい。 こちらは、那須与一(なすのよいち)との関係を伝えている。 与一は、屋島の源平合戦で、波に揺れる小舟に掲げられた扇の的を、みごと射抜いた弓の名手として知られる。その功績により、この地を与えられた与一は、熊野から新宮と本宮をともに勧請し、ここに祀ったのが新宮本宮両神社だと伝えられている。「矢神」の名は、与一の神業とも言える弓術の技量を称えたものらしい。 また、石井町公式WEBサイトでは、「与一が阿讃山脈の大山寺山から射た矢がこのイチョウに当たった」という伝説を紹介している。「阿讃山脈の大山寺山」とは、上板町の大山寺の背後に聳える大山(標高691m)のことであろう。 大山から神社までは、直線距離にして約9km。与一に対する畏敬の強さが窺われる。 なお、境内には、目通り5.7mのイチョウも立っている。いずれ、これが次代の「矢神のイチョウ」となることだろう。 |
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