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名称 天神のイチョウ (てんじんのいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 17m(注2)
目通り幹囲 10.0m(注2)
推定樹齢 900年(注3)
所在地の地名 徳島県名西郡石井町高川原字天神
〃 3次メッシュコード 5134−03−95
〃 緯度・経度 北緯34度05分08.1秒
東経134度26分28.8秒
徳島県指定天然記念物(1964年5月1日指定)
撮影年月日 2010年8月1日
注1)設置者名・設置年月とも不詳
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)上記案内板による
飯尾川を挟んで、飯尾川公園の対岸が天神の集落である。
集落のなかほどに天満神社が鎮座し、拝殿の右斜め前(向かって左手前)に、「天神のイチョウ」と名付けられたイチョウ古木が立っている。
「天神」は、集落名だろうか。それとも天満神社の境内に立つからだろうか。いずれにしろ「天神」の語からは、どうしても菅原道真(すがわらのみちざね)が想像されてしまう。(中国から日本にイチョウがやってきたのは、いくら古くても鎌倉時代より遡ることがないというのが通説のようだから、このイチョウも、菅公没後、かなり時間を経てから生まれたと思われる)
イチョウ自身も、菅公の名を背負うだけの風格を持っているようだ。
一番の特徴は、乳柱が発達していることである。繁る葉に隠されて、全貌は見えないが、それでも大きいものから小さいものまで数多くつけていることがわかる。
そのなかで、先端を切り取られた乳柱もいくつか見られる。子を産んだ母親が豊富な母乳を願うため、乳柱の発達したイチョウに祈願する風習が各地に見られる。このイチョウにも、そのような信仰があったのだろうか。
数年前に撮影された写真と見比べると、枯れ枝が目立つが、小枝の数はかえって多くなっているように思う。樹勢の心配はなさそうだ。
幹が小枝に隠れ、撮影しづらくなったが。 |
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