ページタイトル:矢田小学校跡のエノキ サイトのシンボル

画像:矢田小学校跡のエノキ(幹と並ぶ)


画像:矢田小学校跡のエノキ(全景)
名称 矢田小学校跡のエノキ
    (やだしょうがっこうあとのえのき)
名称の典拠 なし
樹種 エノキ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 5.6m(注1)
推定樹齢 100〜199年(注1)
所在地の地名 茨城県久慈郡大子町矢田
 
〃 3次メッシュコード 5540−12−59
 
〃 緯度・経度 北緯36度47分48.6秒
           東経140度21分41.4秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2008年3月1日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による





 今は廃校となった矢田小学校の校庭に立つエノキ。
 写真を拝見すると、矢田小学校は、木造平屋建ての古い校舎をずっと大切に使ってきたようだ。
 矢田小学校ではないが、私と同年代以上の方には、木造校舎で小学校時代を過ごした方は多いと思われる。廊下で友と雑巾がけレースをした類の記憶がおありの方も多いだろう。多少のすきま風は入ったが、温もりのある校舎だった。
 2001年に大子小学校に統合されて廃校になった後も、建物を壊してしまうことはせず、卒業生や保護者らが設立した「えのきの学校運営委員会」が、町の委託を受けて、管理してきた。
 今では珍しくなった木造校舎である。さまざまな映画やTVドラマのロケ地として用いられ、矢田小学校の名は知らなくとも、多くの人が知る学校だったのである。
 それが、2004年6月25日深夜、不審火で炎上。あっという間に失われてしまった。学校下にお住まいの方に伺った話では、自分が見たときには、すでにかなりの部分から炎が出ていて、崖下に隠れないと、熱くて見続けられないほどだったそうだ。駆けつけた消防隊も近づけないほどの熱気だったという。
 幸い、エノキは、グラウンドを挟んで校舎と反対側にあっため、類焼を免れた。
 訪問はその4年後。校舎があったと思われる辺りには、個人住宅が建築されつつあった。
 
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