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名称 空室のカツラ (うつろのかつら) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 カツラ 樹高 35m(注2) 目通り幹囲 12.7m(注2) 推定樹齢 600年(注2) 所在地の地名 福岡県八女市黒木町北大淵(空室)(注3) 〃 3次メッシュコード 4930−66−13 〃 緯度・経度 北緯33度11分01秒 東経130度47分10秒 福岡県指定天然記念物(1989年5月18日指定) 撮影年月日 2017年4月3日 注2)上記案内板による。なお、幹囲については、「中央の大幹廻り十米、根廻り十三米、新幹の群生二一本、新幹を含めた円周十二米六五糎の大木で」云々とあったので、四捨五入して12.7mとした 注3)2010年2月1日、八女市に合併。旧行政区は八女郡黒木町 樹名にある「空室」は集落の名前。「うつむろ」が転じて「うつろ」になったのだろう。平野岳(ひらのだけ、895m)から日向神湖(ひゅうがみこ。日向神ダムが作った人造湖)に向かう谷の途中にできた小さい集落だ。 ずいぶん不便な地にあって、今も建物は残っているのだが、もう人は住んでいないようだった。(まさか、空室という名前が悪かった訳ではあるまいが) 日向神ダムの一つ下流側に築かれた松瀬(まつぜ)ダムの堰堤上を通って平野岳西麓の平野に至る道があり、その途中から空室への道が分かれている。 もう滅多に使われることのない道である。路傍から迫り出した小枝をボンネットで押しのけながら進まなければならないような場所もある。 集落の端に少しスペースがあったので、そこに車を駐め、歩き始める。 道なりに進み、山道を沢に入って約200m。山神社があって、その背後にカツラが立っていた。 1本の幹が倒れて横たわっていたが、それ以外にも、途中で枯れて無くなっている幹が多い。そのため、離れて見ると姿がひょろっとしていて、それほどの大カツラに見えない。しかし、傍らに立つと、やはり迫力がある。 福岡県では、飯塚市の鎮西村のカツラと一二を争う大カツラである。 |
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