ページタイトル:西光寺のイチョウ ロゴ:人里の巨木たち

画像:西光寺のイチョウ(全景) 名称 西光寺のイチョウ (さいこうじのいちょう)
名称の典拠 なし
樹種 イチョウ
樹高 32m(注1)
目通り幹囲 5.3m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 宮城県本吉郡南三陸町歌津伊里前(いさとまえ)(注2)
 〃 3次メッシュコード 5841−04−51
 〃 緯度・経度 北緯38度42分55.2秒
           東経141度30分48.9秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2016年5月17日

注1)環境省巨樹データベース(2013年調査)による
注2)2005年10月1日、本吉郡内の2町が合併して南三陸町誕生。旧行政区は本吉郡歌津町





 伊里前湾最奥部に注ぐ伊里前川を、河口から700mほど遡ったところ。左岸側の山裾に、曹洞宗安養山西光寺がある。
 地理院地図の標高情報によれば、西光寺の境内は海抜10mほどだったようなのだが、平成23年(2011)の大津波は、本堂を押し流してしまった。
 左図のイチョウは、本堂に向かって左手の墓地に立つ。標高は境内とほぼ同じ。当然、イチョウも大津波に襲われたはずだ。
 遠目には、墓地に被害が無かったかのように見えたのだが、近づいて見たらそうではなかった。墓石の一部が欠けたり、表面が擦り傷だらけだったりで、無傷のお墓など一つもないと言っていいくらいだ。比重が大きいため、海まで持って行かれることはなかったが、さまざまな漂流物が幾度となく墓石にぶつかったのだろうと思われる。
 きっとイチョウも同じ目に遭ったことだろう。
 それでも持ちこたえた。枯れてしまうこともなかった。
 そして、何事も無かったかのように、元気の良い若葉をたくさんつけている。
 「恐れ入りました」と言う以外になさそうだ。
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