ページタイトル:熊野神社の大椋 ロゴ:人里の巨木たち

画像:熊野神社の大椋 名称 熊野神社の大椋 (くまのじんじゃのおおむく)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ムクノキ
樹高 40m(注2) 実際はもっと低い
目通り幹囲 6.4m(注2)
推定樹齢 伝承440年(注3)
所在地の地名 長崎県島原市杉山町
 〃 3次メッシュコード 4930−12−58
 〃 緯度・経度 北緯32度47分52秒
           東経130度21分13秒
長崎県指定天然記念物(1960年7月13日指定)
撮影年月日 2015年3月24日

注1)長崎県教育委員会と島原市教育委員会が連名で設置(設置年月不詳)。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)案内板によれば、1584年に「献木」されたと伝えられている





 杉山町に鎮座する温泉熊野神社に、長崎県指定天然記念物の巨木が2本立っている。社殿近くに立つクスノキと、このムクノキだ。
 ムクノキの方は、社殿からやや離れ、境内背後の斜面の樹林内に立っている。
 案内板によると、天正12年(1584)、島津・有馬連合軍が沖田畷(おきたなわて)で龍造寺隆信(りゅうぞうじたかのぶ)と戦った際、島津方の将伊集院忠棟(いじゅういんただむね)軍1千がここに陣を敷き、戦さに大勝することが出来た。その戦勝記念に、大楠とこのムクノキが献木されたと伝えられているそうだ。
 しかし、クスノキはともかく、社殿近くでも参道脇でもないこんな離れた斜面に、一軍の将から寄進された大切な木を植えるだろうか。樹齢はそんなものでも不思議ではないが、実際は自生のムクノキでないかと思われる。
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