ページタイトル:雲巌寺のスギ 当サイトのシンボル

画像:雲巌寺のスギ


画像:雲巌寺(瓜瓞橋と山門)
名称 雲巌寺のスギ (うんがんじのすぎ)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 スギ
樹高 32m(注2)
目通り幹囲 5.2m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 栃木県大田原市雲岩寺(注3)
 〃 3次メッシュコード 5540-21-17
 〃 緯度・経度 北緯36度51分07.1秒
           東経140度12分35.5秒
大田原市指定天然記念物(1992年11月24日指定)
撮影年月日 2012年8月28日

注1)大田原市教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(Ⅰ)」による
注3)2005年10月1日、大田原市に合併。旧行政区は那須郡黒羽町





 芭蕉が「奥の細道」で詠んだ句の一つに、「木啄(きつつき)も庵(いお(り))はやぶらず夏木立」がある。元禄2年(1689)4月5日、雲巌寺での句である(現行暦では5月23日? 芭蕉は雲岸寺と書いている)。
 芭蕉よりもやや年長で、芭蕉にとっては禅の師であり、畏友と慕っていた仏頂禅師が、かつて雲巌寺で修行したことがあった。その地を訪ねたいと思ったのである。(句の庵は、仏頂禅師が起居した庵を指す)
 臨済宗東山雲巌寺開山は、仏国応供広済国師高峰顕日。後嵯峨天皇の皇子で、鎌倉円覚寺開山仏光国師無学祖元の法を継いだ高僧である。
 現在も、いわゆる観光寺院ではない。修行者以外の境内立ち入りを拒んではいないが、修行を主とする寺で、禅宗の日本四大道場の一つだそうだ。清楚で静かな境内は、自然味に溢れ、心を落ち着かせてくれるに十分である。口を閉じ、心の耳を澄まして、一歩一歩、ゆっくり歩きたい。
 下図に見える太鼓橋は「瓜瓞橋(かてつきょう)」。瓜瓞は「子孫が長く続いて繁栄すること」(学研「漢字源」)の意。この橋を渡った者が、雲巌寺で会得した法を長く伝えてくれるように、との思いが寄せられているのだろうか。
 市天然記念物の大杉は、橋のすぐ手前。向かって右手に立っている。
 
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