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名称 梅内のイチイ (うめないのいちい) 名称の典拠 「秋田の巨樹・古木」(注1) 樹種 イチイ 樹高 7.0m(注2) 目通り幹囲 5.1m(注2) 推定樹齢 540年(注2) 所在地の地名 秋田県能代市二ツ井町梅内字筒ヶ沢(注3) 〃 3次メッシュコード 6040−21−86 〃 緯度・経度 北緯40度14分16.3秒 東経140度12分31.2秒 秋田県指定天然記念物(1987年3月17日指定) 撮影年月日 2024年5月15日 注2)能代市公式ウェブサイトの文化財紹介ページによる 注3)2006年3月21日、能代市に合併。旧行政区は山本郡二ツ井町 JR奥羽本線二ツ井(ふたつい)駅から直線距離で北西に約3.6km。種梅川(たねうめがわ)右岸を少し登ったところに梅内神社が鎮座する。 左図のイチイは、県道202号(小滝二ツ井線)沿いの梅内集落から梅内神社に向かう道路のすぐ横、北側。 秋田県の公式情報によると梅内神社が所有するイチイのようだが、神社から川寄りに150mほど離れて立ち、また樹高が低くて目立たないので、見落としてしまうかも知れない。(路傍に標柱あり。脇見運転注意) 上記「秋田の巨樹・古木」によると、およそ400年前に斎藤七左衛門が梅内集落を拓くより前からこのイチイはあったという。 また、能代市公式ウェブサイトの「能代市の文化財(樹木編)」紹介ページによると、古い時代にここにあった住居の庭木だったという伝承もあるようで、地元では「金塚のオンコ」「古屋敷のオンコ」と呼ばれることもあるようだ。(オンコはイチイのこと。新潟県から北日本にかけての方言) 高橋弘さんの「日本の巨樹・巨木」に載る写真を拝見すると、西暦2000年頃にはまだ支幹がみな元気だったようだが、その後、傷みが進み、当時に比べるとずいぶん惨めな姿になってしまった。 でもまだ諦めたわけではない。若い小枝を伸ばし、かつての姿の復活に向けて将来への希望を繋いでいる。三島由紀夫の自決事件に象徴されるような散り際の潔さの美学とは対極にある、この生への執念が植物をここまで繁栄させた原動力なのではないだろうか。 そんなことを思った。 |
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