ページタイトル:駒形根神社のイチョウ 当サイトのシンボル

画像:駒形根神社のイチョウ 名称 駒形根神社のイチョウ
    (こまがたねじんじゃのいちょう)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 イチョウ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 5.3m(注3)
推定樹齢 100~199年(注2)
所在地の地名 宮城県栗原市鶯沢南郷向原(なんごうむかいはら)
 〃 3次メッシュコード 5840-17-64
 〃 緯度・経度 北緯38度48分14.6秒
           東経140度55分45.2秒
栗原市指定天然記念物(1980年1月11日指定)
撮影年月日 2024年6月11日

注1)天然記念物指定名称は「大銀杏」
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)地表面から1.3mの高さで実測





 東北自動車道築館インターチェンジの北西約13km。支流の鉛川(なまりがわ)が二迫川(にはさまがわ)に合流する地点の西方約1.7km、鉛川右岸の集落が向原である。
 集落を東西に貫く市道の南に駒形根神社が鎮座し、境内の向原集会場の後方に標記のイチョウが立つ。
 イチョウの樹形には類型がいくつかあるように思われ、駒形根神社のイチョウは直幹型。少し傾いたまま、集会所の屋根のかなり上まで単幹でまっすぐ伸びている。
 環境省データ(1988年以前のもの)の幹囲464cmに比べ、今は明らかにもっと大きい。実測したところ529cmあった。
 根元にいくつかの石造物が集められている。他所から運ばれた可能性もあるが、もとから境内にあったと考える方が自然であろう。
 その中に「馬頭観世音」と刻まれた石碑が何基もあった。
 駒形根神社の祭神は大日孁貴尊(おおひるめむちのみこと)。神明宮等で祀られる天照大御神と同一神である。馬とは直接関係が深いわけではない。
 一方で、駒形根の社号からは馬が連想される。
 神仏習合の時代はもちろん、明治以降になっても、専門的な宗教者以外の一般庶民の心中では、神と仏の厳格な区別はなかったと思われる。大切な農耕馬の健康長寿を願う相手は神でも仏でもよかったのだ。
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