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名称 乳母嶽神社のタブノキ
(うばだけじんじゃのたぶのき)
名称の典拠 なし
樹種 タブノキ
樹高 15m(注1)
目通り幹囲 5.4m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 新潟県上越市茶屋ヶ原
〃 3次メッシュコード 5538−60−09
〃 緯度・経度 北緯37度10分11.1秒
東経138度07分08.1秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2013年10月1日
注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
北陸自動車道名立谷浜インターの北東、茶屋ヶ原集落から西に少し離れて乳母嶽神社が鎮座する。
平凡社「新潟県の地名」によると、創祀年代不詳だが、古くから石祠があり、奴奈川姫(ぬながわひめ)の陵と伝えられていたらしい。また、一説に、ここから東方約7kmにあたる虫生岩戸(むしういわと)の海上に、奴奈川姫の霊を祀る小島があったが、島が崩壊したため、ここに奉遷したともいうようだ。
時が下って、源義朝(みなもとのよしとも)の家臣野宮権九郎(ののみやごんくろう?)なる人物が当地に居住。天暦元年(947)春、海中より得たという像を合祀。「乳不足の者は吾を祈念せよ」とのお告げがあったということで、乳母嶽不動と称したという。(のち、村内の諏訪神社を合祀したため、境内には「諏訪社」の大きな社号標もある)
こざっぱりした境内にあって、社叢は自然林そのもの。タブノキもその一員だ。
豪雪で知られる新潟県だが、海岸近くの高台である茶屋ヶ原は、冬の強い季節風で、雪が山に飛ばされ、積雪量はそれほど多くない。そんなことから、かつての自然林の一部として、タブノキも残ったと考えられそうだ。
とは言っても、雪や寒風で痛めつけられ、暖国のような美しい姿になることが出来ないのも、仕方のないことである。 |
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