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名称 妻のクス (つまのくす)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 30m(注2) 今はもっと低い
目通り幹囲 10.8m(注2)
推定樹齢 伝承1200年(注2)
所在地の地名 宮崎県西都市妻
〃 3次メッシュコード 4831−13−32
〃 緯度・経度 北緯32度06分53.9秒
東経131度24分15.6秒
国指定天然記念物(1951年6月9日指定)
撮影年月日 2012年8月1日
注1)1992年11月25日に西都市教育委員会が設置。天然記念物指定名称も同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
国が樹木を天然記念物に指定する場合、「地名+種名」を、名称とすることが殆どである。このクスノキの場合も、「妻」は地名のことであろう。
では地名の「妻」とは? そして都萬神社の「都萬(妻)」とは何者かと問われれば、答は天孫ニニギの妻、つまりコノハナサクヤビメのことである。(都萬神社の祭神は木花咲耶姫(このはなさくやびめ))
ニニギがコノハナサクヤビメと結ばれる際、事勝国勝長狭神(ことかつくにかつながさのかみ)が仲人となり、八尋殿で結婚式を挙げた(案内板より)。これが日本における最初の結婚式なのだとか。そのため、都萬神社に詣でると、縁結びの御利益があるのだそうである。
クスノキに戻ろう。
参集殿近くの駐車場から、神社に向かって歩いて行くと、左の石垣上に、このクスノキが見える。拝殿の前から見ると、向かって左側にあたる。
天然記念物指定についての解説文を読むと、「高さ約40メートル、樹勢すこぶる旺勢、枝張り東西24メートル、南北34.30メートル」とある。その当時(訪問の約60年前)は、境内を代表する素晴らしい大クスだったに違いない。
その後、1967年と1990年の2度、空洞内部が焼け、平成5年(1993)の台風で、幹の半分が倒壊した。約20年を経た今も、残骸は横たわったままである。
盛者必衰は世の習いだが、雨中の訪問だったこともあって、なんとなく寂しい気持ちになってしまった。 |
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