ページタイトル:土樽のイタヤカエデ 当サイトのシンボルマーク

画像:土樽のイタヤカエデ(幹と並ぶ) 名称 土樽のイタヤカエデ (つちたるのいたやかえで)
名称の典拠 なし
樹種 イタヤカエデ
樹高 10m(注1)
目通り幹囲 5.1m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 新潟県南魚沼郡湯沢町土樽
 〃 3次メッシュコード 5538−37−00
 〃 緯度・経度 北緯36度55分17.7秒
           東経138度52分21.4秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2023年6月7日

注1)「新潟の大杉と天然杉」による





 川端康成の「雪国」は、『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。』で始まる。小説の冒頭部分としては、多分、日本で最もよく知られているのではないだろうか。
 新幹線開業後も、トンネルが雪国とカラッ風の国の境界であることは変わらないが、新幹線ではトンネルを抜けるともう越後湯沢駅のホームである。「夜の底が白くなった」と感慨にふける暇も無い。
 新幹線でなく在来線で県境を越えると、新潟県側最初の駅が土樽である。
 土樽は湯沢町の大字の名前なのだが、大字土樽はずいぶん広い。次の越後中里駅、その次の岩原(いわっぱら)スキー場前駅も土樽地内である。
 左図のイタヤカエデは、鉄道の近くではなく、大源太山(だいげんたさん、1598m)に向かう県道457号(向原越後中里停車場線)沿い。県道が大源太川の谷から段丘上面に向かう最初のヘアピンカーブの外側に立っている。イタヤカエデと土樽駅の直線距離は5km以上。
 単幹で幹囲5m超えは、イタヤカエデとしてはなかなかの大きさである。樹勢も良さそうで、まだまだ大きくなりそうだ。将来の名木候補の1本。
 イタヤカエデが立つ場所は地元建設会社の管理地内。道路の入口にチェーンが張られている。そうではあるが、チェーンからカエデまでは3〜4m。ちょっと失礼して写真を撮らせていただいた。
 翌日、建設会社に電話して侵入の事後了解を得たが、その際の様子からは、個人的にイタヤカエデを撮影するだけなら、お断りしなくても敷地に入らせていただけるように受け取られた。巨木ファンにとっては嬉しいことだ。
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