ページタイトル:東郷のクス 当サイトのシンボル

画像:東郷のクス_1

画像:東郷のクス_2
名称 東郷のクス (とうごうのくす)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 40m(注2)
目通り幹囲 10.0m(注2)
推定樹齢 700年以上(注3)
所在地の地名 宮崎県日南市東弁分乙
 〃 3次メッシュコード 4731-33-41
 〃 緯度・経度 北緯31度37分32.9秒
           東経131度23分27.1秒
国指定天然記念物(1951年6月9日指定)
撮影年月日 2012年8月4日

注1)日南市教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)上記案内板による





 市立東郷中学校の東に大宮神社があり、その境内に、国指定天然記念物のクスノキが立っている。
 案内板によると、幕末の飫肥藩(おびはん)家老平部嶠南(ひらべきょうなん)が明治初期に著した「日向地誌」(原本は宮崎県立図書館にあり)に、このクスノキのことが載っているらしい。案内板を引用すると、「社地内に老楠2株あり、いずれも600~700年を経し老木なり」とあるという。明治23年(1890)に没した著者が、アラビア数字や「~」記号を用いたとは思えないが、大意を写したものと理解することにしよう。
 少なくとも明治の途中までは、同様な大クスがもう1本あったようだ。さぞ壮観だったことだろう。
 案内板には、最近の状況についても記述があった。
 平成5年(1993)にはクスサンが大量発生。樹勢が衰えたため、土壌改良を含めた樹勢回復事業がなされた。その後、今度はシロアリ被害が拡大。平成14年度(2002)に、地中排水設備を作って根の腐朽を防ぐ処置を施した。その工事の写真も掲載されている。
 人々から愛され、大切に思われているクスノキであることがよくわかった。
 
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